代表コラム

2024.08.08

<コラム>【一蓮托生】Vol.51 「シェア型セカンドハウス」市場における歴史③~バブル崩壊による打撃からの復活~

バブル崩壊は、リゾート環境に大きな爪痕を残したことは言うまでもない。

 

その最悪期から現在までどのように、市場環境が変化・成長していったのか?
リゾート会員権市場も交えながら考察していきたい。

 

<リゾート会員権の遍歴>

リゾート会員権の領域では、現在上場企業体として20年以上の実績があるのは、リゾートトラスト(エクシブ)、東急不動産(東急ハーベストクラブ)と当社の実質3社位であるといっていいだろう。上記3社以外で一時期人気を博した、パルアクティブ、グレンフィールドクラブなどは、現在はその姿すら見ることができない。

 

セカンドハウスと少し話は逸れるが、リゾート会員権の多くは、預託金制度をとっていたことで、預け入れていた預託金が返ってこないという問題が多発。また、収益構造上も自転車操業になってしまう点も持続力で言えば非常に難しいビジネス構造である。

 

また、資金力がない会員権会社がリゾート会員権事業を行うためには、建築費含め一時的に莫大な投資が必要となる。資金力がある企業はコーポレートで資金を用立てできるが、そうでない会社は銀行借り入れや、会員予備軍から多額の預託金を預けさせその資金を活用するケースが一般的で、ここにリゾート会員権の危険が潜んでいる。

 

過去も多くの会員権会社で、倒産等により預託金が返還されないなど社会問題になっていた。特にリーマンショックの際には、多くの会員権会社の倒産により被害を被った方は多かったと聞いている。

 

当社はリゾート会員権会社として2000年創業当初から、別荘のシェアリングを軸とした商品構成を行ってきた。

 

・会員権の課題である、行きたい日時に予約が取れない→ニーズバランスをポイントで調整
・毎年決まった時期に利用したい→タイムシェア設定により予約日を確約
・一か所では将来的に飽きてしまう→施設を展開することで、バリエーションを拡大

 

このように、リゾート会員権の種別でもありながら、セカンドハウスの共有制システムにより成長してきた歴史を持っている。

 

<リゾートの楽しみ方(大別)>
◆別荘を所有する
◆リゾート会員権利を購入する
◆都度ホテルなどを1泊単位で利用する

 

大別するとこの3つの市場ではあるが、
当社商品(ポイントバケーション)は、セカンドハウスを使う分だけ所有するという発想で、言わば「別荘」と「会員権」を組み合わせたイメージをもって頂ければと思う。

 

時代の流れとともに、別荘は“所有する“ものから“利用する”ものというシェアリングエコノミーの視点がもたれるようなり、当社もそういった点では余暇創造において一定の役割を果たしてきたのかもしれない。

 

次号では、
所有別荘→シェアリング別荘の特徴や違い、そして今後予想される市場について触れていきたい。

■プロフィール■
氏名 
田村佳克 1973年生まれ
出身地 
世界に誇る観光都市 京都 
(生まれは舞鶴市)
兄弟 
3人兄弟(末っ子)
現職 
当社代表取締役 兼 親会社/
事業管掌役員
趣味 
ゴルフ、読書、体幹トレーニング
(ピラティス等)他
特技 
早寝早起き
座右の銘 
群軽折軸(ぐんけいせつじく)

※小さな力でも数が集まれば大義を為せる