代表コラム
2024.08.22
<コラム>【一蓮托生】Vol.52 「シェア型セカンドハウス」市場における歴史④~シェアリング型別荘の現状と留意点~
近年タイムシェア別荘というワードが多くのメディア等で露出されてきている。手前みそではあるが、このタイムシェア別荘を世に送り出したのは、紛れもなく当社リロバケーションズである。
その点で当社は、シェアリング別荘の領域ではパイオニアであると言って良いだろう。
当社商品が創造された経緯や思想について少し触れていきたい。
1998年頃から別荘の共有制の商品を検討する中で上がったのが
◆1人が1戸の別荘を所有する時代は早晩終わるだろう
◆1戸の別荘所有者が年間で利用する日数は10日程度(年間利用率2.7%)
◆1か所の別荘購入では飽きてしまうので、施設展開により全国丸ごと別荘化が理想
◆日本人の別荘所有者は人口の5%未満であり、この素晴らしい時間をもっと増やしたい
この非効率かつ、一部の富裕層や資産家だけが楽しむものではなく、幅広い層の方々に別荘ライフをお届けしたいという思想から生まれたのが、現在のポイントバケーションリロである。
車1台分のコストで、一生涯楽しんで頂ける別荘商品の在り方を当時の創業メンバーであった、中村、花岡、氷室によって研究が進められた。
そしてテスト販売も含め2000年から現在の「ヴァークスイート箱根」で事業がスタートした。
約25年前に構想された思想が、現在もなお毎年延べ50万人以上の方に別荘ライフをお届けできていることを思うと、創業メンバーの情熱と当時の思想に改めて頭の下がる思いである。
タイムシェア型別荘を少し分類してみると以下のよう大別される。
<タイムシェア別荘の種別>
上記のようにタイムシェア別荘は、それぞれのニーズにより選ぶべき商品が異なる。
利用に重きを置くのか、
所有に重きを置くのか、
資産性に重きを置くのか、
ラグジュアリーな空間への滞在に重きを置くのかなど
今後シェア型のセカンドハウスのニーズは、ますます高まりを帯びると予測する。
その中で留意しなければならないのは、運営事業者の財務体質である。
過去に会員権販売で破産や倒産が相次ぎ、多くの利用者が被害を被ったことを忘れてはならない。
だからこそ、見栄えの華やかさだけでなく、しっかりと運営母体を確認しておくことをお勧めしたい。
最後に、「別荘ライフをより多くの方にお届けしたい」という当社創業者の想いは、25年の時を経て、当社以外でも広がりを見せていることをとても嬉しく思う。
(生まれは舞鶴市)
事業管掌役員
(ピラティス等)他
※小さな力でも数が集まれば大義を為せる