代表コラム
2025.03.21
<コラム>【一蓮托生】Vol.66「ポイントバケーションリロ」25年の軌跡②
◆「ヴァークスイート箱根開業」 <2000年12月~>
2000年12月15日、
現在のポイントバケーションリロの原型となる「ヴァークスイート箱根」の運営をスタートした。
当時私は27歳で、初代運営支配人を任された。
右も左もわからなかったが、創業時のメンバーの協力もありなんとか運営開始にこぎつけた。
運営開始当初は、グループ企業であるリロクラブの福利厚生会員の受け入れを行いつつ、利用者のお声を伺うことで、徐々に運営改善を進めることができた。今思うと会員事業の施設運営の基盤は、このリロクラブの会員にご利用頂き、様々な改善をスピーディーに行ったことにより、短期間で構築が出来たと今でも感謝している。
(チェックイン、チェックアウト、清算方法、要望対応、緊急対応等々)
さらに、堅苦しい接客よりも、むしろフレンドリーに対応することで、より満足度が向上したことも、この時期の経験が現在に継承されていると確信している。
そして、運営経験を重ねつつ、タイムシェア別荘会員募集の準備も着々と進められてきた。
200万円程度の会員権を誰に対し、どのように販売するか?など大きな課題に対峙していたのもこの時期である。
先ずは商品構成からお伝えすると、ポイントバケーションの当初の商品は、
「ヴァークスイート箱根」の特定のお部屋を40人で共有する仕組み。
さらに、季節ごとに3日単位を3つチョイス(3日×3ユニット)頂くことで、その決まった日時は必ず宿泊できるという商品。
このような商品形態にした理由が、日本人の1回の滞在日数の平均が2.8泊であることと、日本人の1年間に旅行する回数が約3回とのデータがあり、さらに四季折々を楽しんで頂けるように3シーズンを選んで利用頂くという設計であった。
しかしながらこの設計と思惑にはニーズの乖離があり、そのことに気づかされたのは、販売活動をスタートして間もなくであった。
<当初設計との乖離>
・日にちで購入するため、年により曜日が変わってしまう(平日や休前日など)
・施設は気に入ったが、購入段階で日にちを選べない(先々の予定がわからない)
・最初に決めた日以外利用できないのは不便であり、200万円支払う価値が見いだせない
・箱根以外の施設が増えても箱根しか使えないのは、商品価値が見いだせない
以上のように、当初の思惑とは違い全くと言ってよいほど販売は進まなかった。
なんと半年間で販売できた件数はわずか数件程度で、事業の体裁をなしていなかった。
これからどうなるのか?全員が暗中模索という状況であった。
次号はこの危機とどう対峙していったのか?など綴っていきたい。
(生まれは舞鶴市)
事業管掌役員
(ピラティス等)他
※小さな力でも数が集まれば大義を為せる
