代表コラム
2025.03.06
<コラム>【一蓮托生】Vol.65「ポイントバケーションリロ」25年の軌跡①
当社、会員制リゾート事業として展開するポイントバケーションリロは、今年12月で事業開始25年の節目を迎える。
私も創業当初から携わり、振り返ると多くの経験を積むことができた。
25年前はちょうど2000年と20世紀最後の年であった。
時代が変わるこの時期に、箱根仙石原の地でポイントバケーションが産声をあげた。
ここに来るまで、商品構成の検討など様々な難問があり2000年の事業開始までに、数年の歳月を要した。
◆創業前夜 <1998年~2000年11月>
「リゾートのタイムシェア」というキーワードで始まった当該事業の検討は、市場調査、物件選定、提供サービス(商品構成)などそれぞれの課題をブラッシュアップしていくことが同時に行われた。
リゾートとはそもそも何なのか?
なぜ人類に余暇が存在するのか?(なぜ人は旅をするのか?)
ホテルと別荘の違いは何なのか? ホテルで十分ではないか?
なぜ富裕層は損得勘定抜きに別荘を所有するのか?
どのようなルールでシェアリングをするのが良いのかなど
世の中に存在しないものを検討することほど難しいことはない。
当時「タイムシェアリゾート」とは、次世代の呼び名であったかもしれないが、私たち創業メンバーが思想したのは、現状の余暇環境(特に別荘)への疑問からであった。
■ 別荘ライフを楽しんでいるのは、人口の5%未満である(一部の富裕層の楽しみ)
■ 別荘所有者が1年間に使う日数は10/365(年間利用率2.7%)
■ 建物の維持管理に年間数百万掛かる(固定資産税、管理費、清掃費、修繕費等)
これでは世の中に別荘ライフが普及するわけがない。
当時の創業メンバーの論点は、
現状の別荘における疑問(課題)から、世に広めることが出来る仕組みはないのだろうか?という点である。
「事業とはニーズなり」と言われて久しいが、当社の現在の会員事業も社会課題からそれを解決できる方法を検討・商品化し、世に普及させたまさに好例と言えるだろう。
「別荘を使う分だけ所有する」というキャッチコピーが生まれたのもこの時期である。
創業から25年継続できた礎がまさにこの時期にあったと思う。
しかし構想と市場の反応には大きな乖離があった・・・
(生まれは舞鶴市)
事業管掌役員
(ピラティス等)他
※小さな力でも数が集まれば大義を為せる
