代表コラム
2023.06.08
<コラム>【一蓮托生】Vol.22 リゾートスタイルの多様化①~国内編~
[リゾートスタイルの多様化①~国内編~]
前号では海外ツーリストや観光産業の可能性について触れたが、今号ではリゾートスタイルの種別や多様化についても触れてみたい。
はじめに、国内のユーザーがリゾートを楽しむケースは、所有と都度利用の2つしかない。
所有は一棟所有の別荘と会員制別荘の2つがある。その他大多数は都度利用である。
<種別>
ケース1. 所有型別荘スタイル
◆ 一棟所有 → 所有型別荘、所有型リゾートマンション
◆ タイムシェア別荘(共有制)
① リゾート会員権ホテル エクシブ(リゾートトラスト)、東急ハーベスト他
② 共有制別荘シェアリング → ポイントバケーションリロ他
ケース2. 都度利用スタイル
◆リゾートホテル、旅館、キャンプ、グランピング等
1棟所有の別荘を保有しているのは人口のわずか5%未満と言われている。
この市場が頭打ちである要因は、管理の手間暇が挙げられる。若年層の富裕層は1棟所有の別荘に関わらず、シェアリング別荘という方法という選択肢が増えてきている。さらにバブル期に投機対象として、多くの日本人が苦い経験をした歴史背景も排除できない。
また、サブスクリプション型のシェアリング別荘なども出てきている。
以下で共有制タイムシェア別荘と、サブスク型シェアリング別荘の違いについて触れていきたい。
<サブスク型タイムシェア別荘>
この分野は、当社がパイオニアであるため仕組みはこの場で差し控えるが、当社以外では、最近サブスクリプション型の別荘共有システムが話題になっている。
これは、コテージ形式の施設を全国各所に割安に建築し、月額55,000円(年間660,000円)で利用できるという商品もあるようだ。別荘の1棟所有と比較すると割安に見えるが、都度利用から見ると高く感じる一方、所有に関わる租税公課や維持管理費が掛からない。また清掃管理の一定のルールの上で行うことが出来る。
タイムシェア別荘
◆ 最初に数百万で会員となり、2年目以降は年会費、利用料を支払うスタイル
◆ 月額55,000円を支払いさらに利用料を別途支払うスタイル
仮に10年間利用した想定のtotalコストを比較してみる(清掃費等は除外)
当社ポイントバケーション 入会金250万 年会費80,000円 10年総計330万
サブスク型 入会金0円 月額55,000円 10年総計660万
一見サブスク型の方が安価なように見えるが、上記のように10年総計で見た場合、2倍の費用差となることが見て取れる。それでも後者の商品が一定の支持を得ているようだ。
次号では、このサブスク型のタイムシェア別荘が人気になっている要因を分析したい。
(生まれは舞鶴市)
事業管掌役員
(ピラティス等)他
※小さな力でも数が集まれば大義を為せる