代表コラム

2025.02.20

<コラム>【一蓮托生】Vol.64 ホテル旅館/就活戦線真っ只中

先週2年ぶりに「オータパブリケーションズ」が主催する、ホテル関連に就職を希望する学生向けの就職セミナーに参加し、十数回の講和を実施してきた。

 

当該セミナーには名だたるシティホテルが出展しており、学生に認知度が低めの当社グループの扱いはややぞんざいではあったが、できる限り地方観光の活性化の必要性を訴えてきた。

 

現在、ホテル旅館に就職したい学生数は横ばいながら、昨今の都心部を中心とするインバウンド需要の拡大により、過去最高といってよい売り手市場であると思われる。

 

私がこのセミナー講和で伝えたこと
・日本の観光ポテンシャルは世界一であること
・今後さらに地方の観光地には世界から観光客が訪れる
・一方、地方の人口減少、若者の都心部への移住など担い手不足が深刻化
・地方のホテル旅館の経営層の高齢化、事業承継の課題、借入金の返済など苦境が続く
・デジタル非対応、SNSノウハウ不足など時代の流れに乗り切れない地方

 

これらの課題を解決し、「人類に余暇のある暮らしの拡大」を共に推進しましょうと、熱く語り、100名を超える学生の方に関心を頂ける結果となった。

 

また、今回の合同説明会で感じたこと
・海外留学生の参加人数の多さ→日本で就労したい方の増加
・これまで参加のなかった企業の出展→人手不足の現れか?
・即戦力となる専門学校生の人気上昇→この傾向は当面続くだろう

 

短期的には人財の取り合いは致し方ないが、中長期的には当該ホスピタリティ産業全体の地位向上が欠かせない。例えば当社の給与水準は、同業界平均と比較し100万円程度多いが、それでも全産業で比較すると、残念ながら平均値を若干下回っている。これでは観光産業の発展は望めない。

 

私がこの業界で事業を進める目的の1つとして、
「観光産業における就労人口の増加」がある。

 

これまでホテルは、給料が安い、勤務が不規則、旧態依然の体質など他の業界と比較しても人気は高いとは言えない。
しかしながら、観光産業の成長率は全産業の中で一番と言われている。
ホテル旅館を含めた観光産業が更なる発展を遂げるためには、「短い時間」で「高い報酬」を追及していく必要がある。そして重点課題として推進している、「ホスピタリティ人財の育成と定着」、「海外人財との懸け橋」、「デジタル化による生産性向上」、「リロ版推しエールのようなチップ制度の普及(給与向上)」など早急に対応すべきことが山積だ。

 

これら重点課題に対し、いかにスピード感をもって推進できるかが生命線となろう!
その結果が、他産業と引けを取らない人気産業になりえると考える。
今こそ観光産業が目指すべきは、就労人口の増加である。

■プロフィール■
氏名 
田村佳克 1973年生まれ
出身地 
世界に誇る観光都市 京都 
(生まれは舞鶴市)
兄弟 
3人兄弟(末っ子)
現職 
当社代表取締役 兼 親会社/
事業管掌役員
趣味 
ゴルフ、読書、体幹トレーニング
(ピラティス等)他
特技 
早寝早起き
座右の銘 
群軽折軸(ぐんけいせつじく)

※小さな力でも数が集まれば大義を為せる