代表コラム

2025.05.15

<コラム>【一蓮托生】Vol.70 日本国民の金融資産2,200兆円の向かう先は・・・②

今後50代以上の方が人生を謳歌でき、これまで頑張ってきた自分へのご褒美や家族への感謝、友人との大切な時間を費やすことができないものか?

今回はその可能性について考えていきたい。

 

前段として私たちの人生における「居場所」にフォーカスし、

どのような区分があるか簡単に整理してみた。

 

<ファーストプレイス>

私たちが日常生活の大部分を過ごす場所であり、いわば「我が家」と定義できる。

ここは日常のプライベート時間を過ごす居場所と捉えられている。

ここには、「家族」という重要なキーワードが分類されている。

 

<セカンドプレイス>

社会的な役割を果たすために過ごす場所であり、いわば「仕事(職場)」と定義できる。自分の能力やスキルを発揮するための道場的要素もあり、また社会的な繋がりを築いていく重要な居場所と捉えられ、自己実現を図る上で重要なキーワードとして分類されている。

 

<サードブレイス>

「我が家」でも「仕事(職場)」でもない第三の空間と定義される。

更にはリラックスできる時間、非日常、そして仕事や家族以外のコミュニティ。

このサードプレイスは、特に日本人男性に最も欠落している居場所かもしれない。

 

豊かな人生を過ごすために

サードプレイスの必要性(重要性)を説く書籍は世の中に多数存在している。

多くの方は、定年までファーストプレイスとセカンドプレイスを中心に人生を送ってきたがゆえ、

サードブレイスでの時間や投資を軽視してきた方も多いのではないか?

このような方で、定年退職後に残るのは、ファーストプレイスのみとなり、ここが意外と家族への負担となっている可能性が考えられる。

 

我が家×仕事+サードプレイス=健康かつ幸福な人生と定義することが出来るかもしれない。

 

JMAR(日本能率協会)のシニア層のライフスタイル構造基本調査の趣味に関する結果は以下の通りである。

 

1位 旅行

2位 テレビ視聴

3位 園芸・ガーデニング

4位 読書

5位 散歩・ウオーキング

※高齢者ライフスタイル構造基本調査2020年(https://www.jmar.biz/report2/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E8%AA%BF%E6%9F%BB-2020%E5%B9%B4/

 

このようなデータを見るといささか寂しさを覚える。

テレビ視聴を趣味と定義している時点で、昔風に言えば“オワコン”でしかない。

退職後に家でゴロゴロTV視聴を趣味としていると夫婦関係は煮詰まり、その後は熟年離婚が関の山である。

 

だからこそ定年を迎える50代、できれば40代から次のキャリア形成やサードプレイスを意識していくことが大切ではないか?

配偶者や子供に依存しないために何が重要となるかなど、次号でこれらを解決するための提言をしていきたい。

■プロフィール■
氏名 
田村佳克 1973年生まれ
出身地 
京都府
(生まれは舞鶴市)
趣味 
ゴルフ、RUN、読書、ピラティス
 他
特技・特徴
早寝早起き ・ 体の柔軟性
座右の銘 
群軽折軸(ぐんけいせつじく)

※小さな力でも数が集まれば大義を為せる