代表コラム

2025.11.27

<コラム>【一蓮托生】Vol.83 地政学リスクから見る観光産業の未来予想図①

昨今の台湾をめぐる日中の摩擦について、国内観光に影響が出始めている。

特に団体ツアーを積極的に取り込んできたホテル旅館へは一定の影響が懸念されている状況である。

 

これは、いわば「地政学リスク」とも言え、未だ出口は見いだせていない。
今回はアフターコロナ後から活況を呈してきた“海外ツーリストの受け入れの光と影”と題し、現状課題や解決策なども考察していきたい。

 

最初に、昨今の中国の渡航自粛などの影響を整理してみると、

 

1. 旅行需要の減少
台湾海峡をめぐる緊張が高まると中国の渡航制限が過激化し、観光客は安全性を懸念し日本への旅行を控える傾向がある。

 

2. 航空路線・クルーズの影響
航空会社の減便・運休などにより、宿泊施設のみならず飲食店や観光スポットなどの収入にも大きな影響が出始めている。

 

3.長期化への影響
この問題が長期化することで、中国の団体ツアーを受け入れていた宿泊施設が影響を受けるばかりでなく、
日本の観光ブランドイメージが低下し、欧米からの観光客減少の可能性すら考えられる。

 

このように地政学リスクの観点から観光産業を考察すると、国家間の摩擦はこれまでも度々繰り返されてきた歴史がある。(例:尖閣の国有化による日中の摩擦など)

 

この事象が意味するものは一体何なのか?

 

業界の中にいる者から見える景色や課題や対策などを次号で伝えていきたい。

■プロフィール■
氏名 
田村佳克 1973年生まれ
出身地 
京都府
(生まれは舞鶴市)
趣味 
ゴルフ、RUN、読書、ピラティス
 他
特技・特徴
早寝早起き ・ 体の柔軟性
座右の銘 
群軽折軸(ぐんけいせつじく)

※小さな力でも数が集まれば大義を為せる