代表コラム

2023.10.26

<コラム>【一蓮托生】Vol.32 旅館ホテルのDXへの課題②~地方のホテル旅館にデジタルトランスフォーメーションは進むのか?~

~地方のホテル旅館にデジタルトランスフォーメーションは進むのか?~

 

前号でも触れたように、地方のホテル旅館においてデジタルの活用には大きな障壁がある。

 

参考に、当社と共同開発を進めているシステム開発会社の実態として、月間100件程度問い合わせがあるが、導入(切り替え)になる施設(事例)はほぼ皆無だと伺った。

 

これが意味するものは何なのか?私なりにその要因(原因)を整理してみた。

 

<DXが進まない要因(地方ホテル旅館)>

◆若年層の都市部への流出による人手不足(地方の高齢化の加速)
◆自分たちの仕事が奪われるという恐怖感から来る抵抗
◆仕組みが変わることに不慣れ
◆デジタルの活用がCSを低下させてしまうという幻想

 

などが考えられる。

 

ではどうすれば解決の糸口になるのかを考えてみたいが、
現時点の結論は、個人経営のホテル旅館のデジタル化に類する生産性向上は進まず、結果大手資本や大規模施設に宿泊客を奪われ、淘汰される可能性が高いのではないかと予測する。

 

上記要因により導入が劇的に加速するとは考えづらく、まして物価上昇、円安、金利上昇などデジタルに投資する余裕がないのが実情である。(優先順位の違い)

 

日本の古き良き旅館文化が減少し、大手が推し進める収益主義の新築が主流となるのか?と思うとやや残念な気持ちにもなるが、ぜひこのコラムを見て頂いた地方のホテル旅館の関係者の皆様には、危機意識を高めて頂きたいと願うばかりです。

 

もしご興味があれば私どもの導入事例や、導入時に障害となった事象、またその後の生産性が向上した数値実績など、無料で共有いたしますので、お気軽にHPやお電話でお問い合わせ頂ければと思います。

 

私は当社での事例が、今後の観光産業の突破口になる可能性があると考えております。

 

世間は、観光需要が旺盛だと盛んに報道していますが、地方のホテル旅館の実態は極めて厳しい情勢にあることは、意外と知られていません。

 

今後も思いを同じくするホテル様との連携を強め、地方の観光から日本を盛り上げていきたい。

■プロフィール■
氏名 
田村佳克 1973年生まれ
出身地 
世界に誇る観光都市 京都 
(生まれは舞鶴市)
兄弟 
3人兄弟(末っ子)
現職 
当社代表取締役 兼 親会社/
事業管掌役員
趣味 
ゴルフ、読書、体幹トレーニング
(ピラティス等)他
特技 
早寝早起き
座右の銘 
群軽折軸(ぐんけいせつじく)

※小さな力でも数が集まれば大義を為せる